かわいいきりちゃん。
忍たまのきりちゃんメインのブログです。
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そんな自分に腹が立つ
きり丸はバケツに汲んだ水に雑巾を入れた。よくもみだしてからぎゅっと絞る。冬には辛い雑巾がけも夏なら苦にならない。そんな訳で今日は季節はずれの大掃除なのだ。
「大掃除って言ってもなんだか気分がでないなぁ」
半助はのんきに床を拭きながら言う。
「何言ってんのさ、毎年、いい加減な掃除しかしないから今日は徹底的にやるって言ったの先生じゃん」
「まぁ、そうなんだけどさ」
そう、この提案は半助がしたのだけど思ったより暑さがこたえる。自分が暑いのだから当然、きり丸も暑いのだろうけど先ほどから文句も言わずによく働く。
「お前は偉いねぇ」
しみじみと言うときり丸はすっと手を出した。
「もちろん、お駄賃はもらうよ」
「あのなぁ、家の手伝いなんだからさ!!」
言い返してみたがきり丸は返事をしない。もうもらう事に決定したようだ。
お駄賃の件はともかく、きり丸はよく働く。暑さをものともせずによく働くのだ。
半助はやっぱり感心してしまう。
『そういえば、炎天下でも平気で犬の散歩とかしてるもんなぁ・・・』
前に「辛くないのか?」と聞いた事がある。その時、さらっと
「生きていかなきゃならないもの」
と返事した。
本当にそうだ。人は生まれたからには生きていかなければならない。そのためには働かなければいけない。子供が働くというのは特殊なケースかもしれないが、親がいないのだから仕方がない。
「暑いなぁ」
きり丸の背中を見ているとなんだか切なくなってまた呟いた。
すると、今度はきっとした表情で振り返る。そして半助に指を突き付けて言った。
「あのねぇ、先生!!夏だから暑いのは当たり前!!文句言ってないで手を動かす!!」
ごもっとも。
半助は適当な返事をしてまた掃除を再開した。きり丸の怒りはまだ冷めないようで
「まったくさ、文句が多いんだから!」
「暑いから休みなんて仕事、教師くらいなもんだよ」
「教師なんて道楽な仕事だよ!」
床掃除をしながらなかなか聞き捨てならないことを言ってくる。さすがに反論したくなって口を開いた。
「別に教師が道楽ってわけじゃないぞ。夏休みだっていろいろ仕事があるんだからな」
夏休みの仕事。それは案外、多いのだ。一学期のまとめ的な仕事。二学期のための準備。教師としての勉強。もちろん、学園に行かなければならない日だってある。「道楽」なんて言われるほどのんきではないのだ。
「あ~、はいはい」
真剣に抗議したのにきり丸の返事のいい加減さったら。
今度は半助がぶつぶつと文句を言う番だった。
「だいたいな、お前らがもっとまじめに勉強してくれればこんな復習プリントなんていらないんだ」
「二学期の準備だって言っても一学期に残した分が大量にあるしさ」
「人の気も知らないで」
そして、今度はきり丸が反論してきた。
「あ・の・ね!!」
再び先ほどの指を突き刺しポーズである。
「先生の仕事ってみーんな部屋の中じゃん!農家だって馬借だってみんな炎天下で頑張ってるんだよ!俺だってね、今の時期のバイトはほとんど炎天下!おわかり?」
言われてみればそのとおり。
暑い、暑いと言っても部屋の中。炎天下とはわけが違う。
「そりゃそうだけどさぁ・・・」
「まだ言うか!乱太郎が言ってた。炎天下でも畑の作物は待ってくれないって」
「そっか、乱太郎、えらいな」
「団蔵が言ってた。天候がどうでも、気温がどうでも荷物を待っているお客さんには迷惑かけれないって」
「団蔵は男らしいな・・・」
きり丸の言っている事は非常に正しい。
しかしながら、半助だって別に教師の仕事が嫌だとか、この大掃除が嫌だとか言っているわけではない。近頃、暑くて寝付けなく夏バテ気味なのだ。恋人なんだから少しくらいいたわってくれてもよさそうなものなのに。
「大体ね、先生さ、暑いから夜も眠れないなんて言ってるけどさ、昼間に楽してるからじゃない?俺なんて暑いって感じる前に眠くなるよ!」
今日のきり丸はやけに厳しい。
「お前さ、どうしてそんなにイライラしてんの?」
半助は聞いてみた。するとますます険しい顔で言い放つ。
「俺はね、自分に腹が立ってるの!家の手伝いからお駄賃なしって言われたのにこうして頑張ってる自分に!そんで自分ちなんだから、まぁいいかぁなんて思ってる自分がゆるせないの!!」
乱暴にバケツに雑巾を掘りこむのを半助は嬉しい気持ちで見ていた。







あとがきです。
ようやく更新できました。
近頃、ネタがないのと、体調不良と、繋がらないの三重苦でなかなか更新できないです。
今日はできてよかったです。
夏になったので兵庫水軍の人たちのお話なんかも書いていきたいです。
これからもよろしくです。
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この記事に対するコメント

最後の台詞、本当にきりちゃんらしいですね。
あれほど損得鑑定に長けた子供も珍しいですよね。

さて、博物館実習、無事終わりました。
どんなことをしたかと言いますとね。
・施設の開閉錠
・展示物の埃取り(農具や糸車など)
・古文書の読解
・和本(忍たまの友のような)制作などでした。
楽しかったです。

施設は土井先生の家みたいな明治(江戸からあったかも)の家が数件ありまして、
そこの雨戸を開けたりしたのがすっごくおもしろかったです。
あと途中に咲いてる花を触りながら
「私は花の子です~、名前はルンルンです♪」とか口ずさんでしまって
(私は本当に何歳だ!!)
実習先の人に微妙な顔されたのも良い思い出です^^;
関係ない事書いてしまって本当にごめんなさい。

体調、気をつけてくださいね。
これから暑くなりますのでナツバテにも気をつけてください。
私も気をつけねば・・・・・・!
【2009/07/14 19:01】 URL | セディール #- [ 編集]

Re: タイトルなし
> 最後の台詞、本当にきりちゃんらしいですね。
> あれほど損得鑑定に長けた子供も珍しいですよね。
>
> さて、博物館実習、無事終わりました。
> どんなことをしたかと言いますとね。
> ・施設の開閉錠
> ・展示物の埃取り(農具や糸車など)
> ・古文書の読解
> ・和本(忍たまの友のような)制作などでした。
> 楽しかったです。
>
> 施設は土井先生の家みたいな明治(江戸からあったかも)の家が数件ありまして、
> そこの雨戸を開けたりしたのがすっごくおもしろかったです。
> あと途中に咲いてる花を触りながら
> 「私は花の子です~、名前はルンルンです♪」とか口ずさんでしまって
> (私は本当に何歳だ!!)
> 実習先の人に微妙な顔されたのも良い思い出です^^;
> 関係ない事書いてしまって本当にごめんなさい。
>
> 体調、気をつけてくださいね。
> これから暑くなりますのでナツバテにも気をつけてください。
> 私も気をつけねば・・・・・・!



こんにちは。
実習、お疲れ様です。
なかなか面白いですね。家とかの雨戸に触れるなんて。
展示はよくありますが
「お手を触れないでください」
って、書いてありますものね。
いつも、こっそり触れてみたいと思うのですがうちの旦那は超まじめでいつでも私を見張っています。
かつて、触ってはいけないウミガメをさわったことで信用がないのです。

花の子ルンルンって!!
懐かしいですね~
まさかセディールさんが知っているなんて。ちょっとうれしいと思ってしまったです。
もしかしてララベルとかハクション大魔王とかも知ってますか?
・・・さすがに古すぎますね。
【2009/07/16 09:27】 URL | ゆっち #- [ 編集]


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忍たまのきりちゃん好きなゆっちが細々としているブログです。
昭和生まれの専業主婦(子供なし)なのですが、こんな私でよければひとつよろしく。
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