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かわいいきりちゃん。
忍たまのきりちゃんメインのブログです。
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ホントなんだから
「ねぇ、利吉さん」
きり丸がかわいい笑顔で話しかける。
「なぁに?」
そのかわいらしさにつられて、なんだかだらしないしゃべり方になってしまった。
「呼んだだけ」
にっこりからにやっとに変わった笑顔。でも、やっぱりかわいいのだ。
「なんだい?それ?」
たまに遊びに来ると大歓迎してくれるきり丸が利吉はとても愛おしい。抱きしめて、すりすりしたい衝動に襲われる。
だけど、それは叶わぬ夢なのだ。
「きり丸、もう寝る時間だよ」
そう、この人がいるのだ。土井半助。きり丸の担任で、なおかつ、保護者。そして何より厄介なことに恋人。
「え~?今日はまだいいでしょ?」
寝る時間と言われて素直に寝るきり丸ではない。
「ダメだよ。子供は寝る時間だ」
半助はきっぱり言った。もちろん、きり丸に規則正しい生活をしてほしいと思っているのが一番だが、先ほどから利吉と楽しげなのも気に入らない。
「だって、利吉さんが来てるんだもん」
そう言って利吉の方にすり寄った。それがますます気に入らない。
「利吉君なんてしょっちゅう来るじゃないか」
意地悪く利吉をちらっと見た。当の利吉は素知らぬ顔のどこ吹く風。フリーの忍者なんてこれくらい図々しくないとやっていけない。
「先生ったら意地悪な言い方。そんな言い方、利吉さんに失礼だよ」
子供のきり丸に正論で叱られるなんて。半助はバツの悪い思いをした。
「ああ、そうだね。ごめん」
こんな思いからのがれるには素直に謝るに限る。半助がもっと若ければここで素直になる事が出来ずに意地を張ってしまいいつまでも居心地の悪い思いをするのだが。半助は頭もよく大人だ。
「許してあげる。その代わりもう少しいいでしょ?」
チャンスは見逃さないきり丸。
「しょうがない奴だな。もう眠いくせに」
「眠くないよ」

威勢よく言ったものの本当は眠くなってきている。だけど、せっかく利吉が来ているのだ。ゆっくりと話もしたい。半助の言うとおり、利吉はよく来てくれるけど、それでもまだ足りないと思っている。きり丸はもっと利吉に遊びに来てほしかった。なにせ、学校中の憧れの利吉なのだ。
「利吉さんに聞いたんだけどね・・・」
この言葉で始まる話はどんな話でもクラスで一番の話題になれるのだ。きり丸は注目させるのが好きだった。
「きりちゃん、よかったね」
とりあえずは布団に追いやられなかったきり丸に笑顔を向ける。
「うん。利吉さんは優しいから大好き」
きり丸は「優しい」と表現したが半助にして見れば「抜け目がない」となる。
「私もきりちゃんが大好き」
「もっと、何か話をしてよ」

きり丸のリクエストに快く答える利吉。
利吉の話は面白い。だけど、少し難しいところもあって、その難しいところが難点だ。眠気がどっと襲ってくるのだ。
「きりちゃん、眠い?」
話し手の利吉が気を使う。
「ううん、平気」
きり丸が嘘をつく。きり丸の嘘を信用したわけではないけど、話をやめるのもどうかと思いまた続きを話す。
「きりちゃん、もう布団に入った方がいいんじゃない?」
少しするとまた聞かれる。きり丸は少しいらだった声になる。
「もう、平気なの!なんなのさ?眠くないって言ってるでしょ」
こんな些細なことで苛立つのは眠いからに決まっている。
「ごめんね。でも、とっても寝むそうだから」
どんな時でも優しい利吉。
「眠いかどうかなんてわかんないでしょ?」
きり丸は怒って言う。きり丸の怒りに利吉は戸惑った顔をした。
「うん・・・そうかなぁ・・・」
「人が眠いかどうかなんて忍者でもわかんないの!!」

いままでずっと黙っていた半助が口をはさんだ。
「お馬鹿。今のお前を見たらだれだってわかるよ!」
言うなりきり丸を布団に運んで行った。
「なんでよ!?」
お怒りのきり丸。
「指が口に入っているんだよ」
半助に言われて初めて気がついた。いつの間に、指を吸っていたのだろう。利吉もこれを見て判断していたのだ。
顔が赤くなる。
『利吉さんに見られちゃった・・・』
きり丸が赤くなっているなんて、お構いなしに半助はきり丸を布団に寝かせる。
「ほら、おやすみ」
襖を閉められて焦る。
このままでは、利吉に
「きりちゃんって赤ちゃんみたい」
と思われてしまうかもしれない。
なんとか弁明しないと。
きり丸は起き上がって襖を開けた。
半助と利吉が振り向く。
「あのねぇ!今日は間違っただけだからね!!いつもはしないからね!!」
なんだか自分でも苦しいと思うような言い訳だった。
「はいはい」
その苦しい言い訳に利吉はやっぱり優しい笑顔で返事をしてくれた。
「ホントなんだから・・・」
「いいからもう寝なさい」

半助にそう言われて布団に戻った。本当はもっと華麗な言い訳をしたかったのだが眠いせいか頭が回らない。
布団に入るとどんどん眠くなって目を開けていられないほど。
「ホントなんだから・・・」
きり丸がそんな寝言を言いながら指を吸っているころ、二人の大人は笑いながらお酒を飲み始めた。






あとがきです。
今回はセディールさんにいただきました!!
ありがとうございます!
いつも、いつも・・・
恐縮しつつも本音は
「また何かあればよろしく」
でございます・・・
図々しくてごめんなさい。
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この記事に対するコメント

無意識に指をしゃぶっちゃうきりちゃん、かわいいですね。
私も眠いと無意識に何か握るものを探してしまいます。
タオルとか枕の端とか・・・
泊まり先でやっていないか心配です。

ネタもどうぞです~
・ガムか何かを食べて、歯の詰め物がとれてしまい、
 必死でそれを隠す平成きりちゃん

・デパートで迷子になっちゃう平成きりちゃん

ネタはあっても、私は文章にするのに時間がかかるので、
ほぼ毎日更新しているゆっちさんを尊敬してしまいます。
【2009/05/28 17:19】 URL | セディール #- [ 編集]

Re: タイトルなし
> 無意識に指をしゃぶっちゃうきりちゃん、かわいいですね。
> 私も眠いと無意識に何か握るものを探してしまいます。
> タオルとか枕の端とか・・・
> 泊まり先でやっていないか心配です。
>
> ネタもどうぞです~
> ・ガムか何かを食べて、歯の詰め物がとれてしまい、
>  必死でそれを隠す平成きりちゃん
>
> ・デパートで迷子になっちゃう平成きりちゃん
>
> ネタはあっても、私は文章にするのに時間がかかるので、
> ほぼ毎日更新しているゆっちさんを尊敬してしまいます。



いつもありがとうございます。
わたしは毎日が暇なので・・・
でも、ネタが思いつかないのです。
今回もおいしく使わせていただきます。
そういえば、歯の詰め物って取れたらめっちゃ痛くないですか?
私、子供の時にハチュウで取れたことがあります。
【2009/05/29 08:42】 URL | ゆっち #- [ 編集]


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忍たまのきりちゃん好きなゆっちが細々としているブログです。
昭和生まれの専業主婦(子供なし)なのですが、こんな私でよければひとつよろしく。
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