かわいいきりちゃん。
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苦笑い
きり丸は天井を見つめていた。ただ、布団の上にあおむけに寝転がって天井を見ているだけなのだ。つまり、やる事がなくて退屈なのだ。
半助はというと隣の布団に寝転んで本を読んでいた。
さっきから少しも相手にしてくれない。
『つまんねぇの・・・』
こんな風にまだ眠くない夜に内職もないなんて退屈だったない。半助に退屈を訴えると
「じゃあ宿題でもやれば?それにこの前買ってやった本、もう読んだのか?」
なんて聞かれた。
とんだ藪蛇だ。言うんじゃなかった。
いくら退屈でも宿題なんてしたくない。それにこの前買ってもらった本は偉い人の話で絵もついていないしで、イマイチ読む気になれない。
じゃあ、何かして遊べばいいというものだけど、今日はどうも気分が乗らない。一人遊びがつまらないのだ。いつもなら、ひとりっ子の特徴でわりと上手に一人でガラス玉やらなにやらで遊ぶのだけど、今日はやる気がしない。
では、外に遊びに行くかという気分になるのだけど、それは半助が許してくれない。
それもそのはず。もう表は真っ暗だ。半助じゃなくてもどこの家庭でもこんな時間に子供を外に出したりはしないだろう。
「乱太郎、遊びに来ないかなぁ」
退屈のあまり独り言がでてしまう。
熱心に本を読んでいた半助がクスッと笑って顔を向けた。さすがに少し相手になってやらないとまずいと思ったらしい。
「こんな夜にこないよ。乱太郎の家だって出してもらえないよ」
「ふーんだ」

ようやくかまってもらったけど、その返事の内容はやっぱりつまらない。きり丸だってこんな時間に乱太郎が来てくれるなんて本気で思ったわけではない。
要するに、言ってみただけという奴なのだ。
こんな時間でも子供一人でウロウロするのが許されているクラスメイトなんて団蔵くらいなものだ。団蔵なら馬借の仕事で夜通し馬に乗ってかけているときもある。しかも、一人で。
そうだ、団蔵だ。
きり丸はガバッと布団から起き上がって
「団蔵が来ないかなぁ!!」
と、声を上げた。
これにも半助は少し笑って
「きり丸、本当に退屈してるんだなぁ」
と、言った。
そう、本当に退屈しているのだ。さっきから言っているのに今更、何を言うのかこの人は。きり丸はあきれた目つきで半助を見た。
その目つきだけで、きり丸の言いたい事はわかる半助。
「やれやれ・・・」
本をパタンと閉じて起き上がり、そのまま本棚にしまった。
今夜はもうこれ以上、集中して読ませてもらえそうにない。小さな子と暮らすとう事は自分の事を優先できないものなのだ。
本棚から一冊の本を取り出して、また布団に戻ってきた。
自分の隣をポンポンと叩いてきり丸を促す。
「ここに寝てごらん」
の合図。その合図はきり丸にちゃんと伝わった。だけど、きり丸は寝転がらなかった。
「うん?どしたの?この本、読んであげるからさ」
今度は声を出して誘った。手に持っているのは、例の「イマイチ読む気がしない本」だ。この手の本は自分で読む気がしなくても半助に読んでもらえば案外、面白いとわかっているのだが、今夜はそんな気分ではなかった。
自分でもよくわからないが、本を読んでもらいたい気分ではない。
「先生、俺、本よりスゴロクがいいな」
自分で言ってなんだか不思議だった。口に出すまでスゴロクなんて自分でも思っていなかった。なのにどうしてスゴロクなんだろう。別に、本を読んでもらうのだって好きなのに。
「スゴロク?別にいいけどさ・・・」
半助はそのまま本を枕元に置いて、布団に起き上がった。半助が起き上がると、きり丸は自分でも驚くほど嬉しい気分になってスゴロクを広げた。
もう何度もしてコマの配置も覚えているようなスゴロクなのに。
その様子を見て半助は苦笑い。
きり丸が自分が本を読んでいるのが気に入らず「退屈だ」と言っている事に気が付いていたのだ。
きり丸自身、気が付いていなかったが半助は気が付いていた。
半助が本を読んでいるから一人遊びが出来ないのであって、本に対して嫉妬心があるから今夜は本を読みたくないのだ。そして、半助にも本を読ませたくないのだ。
「どうしたもんかね」
こんな甘ったれのきり丸。半助は困ったふりをした。きり丸は全く、意に介してないのだから、困ったふりをしたのは自分に対して自分でしたのだ。
「俺からね!」
さも、当然と言ったようにさいころを持つ。
「ダメだよ。ちゃんとジャンケンで決めるんだ」
別に順番などどうでもいいが、こういう時のわがままなふるまいはなるべく注意しておきたい。それでなくてもクラスでもわがままを言い勝ちなのだから。
「先生、おとなげなーい!」
きり丸はふくれっ面を見せた。
半助は少し顎をだして「めっ」と注意する。
「きり丸ね、そんなわがまま言ってるとクラスで嫌われちゃうぞ」
そう、大人とする場合はなんでも言うがままだが、同い年のクラスメイトならそうはいかない。半助はそこを心配するのだ。
「そんな事ないね。俺が一番って言って怒るの先生だけだもん!」
きり丸は言いきった。
「なんだい、それ?」
「乱太郎もしんべエも団蔵も庄ちゃんも俺が一番でも怒らないもんね」
きり丸の返事に半助はそれぞれの顔を思い出す。
乱太郎は人当たりがよくてもめ事が嫌い。
しんべエは優しくて思いやりのある子。
団蔵はきり丸のいいなり。
庄左衛門は真面目だが、長男気質で譲る事が出来る子だ。
きり丸の遊び友達と言えば主にこの四人だ。他のクラスメイトとも遊んではいるが特に気があっているのはこのメンバーだろう。
「どうしたもんかね・・・」
また、苦笑いをしたのだった。






あとがきです
きりちゃんの交友関係を心配する先生です。
明日からGWですね~
専業主婦の私にはあまり関係ないのですが、お務めしている方や学生さんは楽しみでしょうね。
長いお休みでしっかりとほねやすめしてくださいね。
うちの旦那も明日からなが~い休みに入ります。
それがうれしかったなんて若いころの私ってかわいかったわ・・・
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この記事に対するコメント

きりちゃんはみんなのアイドルですからね。
きっとあのスマイルでみんなメロメロなんでしょうね~。

廃屋の話、ありがとうございました。
私の予想以上にヘビーでした。
そういった危険もあるとよく聞くので、私も廃屋探検にいけないのです・・・^^;
それに不法侵入になっちゃいますからね。
まぁ、私なんぞに手を出す変わり者もいないと思いますけど・・・。

GWは予定がないのです。
福島って意外と観光地なので道路が混んでしまっておちおち出かけられません。
地元なのに・・・
【2009/04/28 12:01】 URL | セディール #- [ 編集]

Re: タイトルなし
> きりちゃんはみんなのアイドルですからね。
> きっとあのスマイルでみんなメロメロなんでしょうね~。
>
> 廃屋の話、ありがとうございました。
> 私の予想以上にヘビーでした。
> そういった危険もあるとよく聞くので、私も廃屋探検にいけないのです・・・^^;
> それに不法侵入になっちゃいますからね。
> まぁ、私なんぞに手を出す変わり者もいないと思いますけど・・・。
>
> GWは予定がないのです。
> 福島って意外と観光地なので道路が混んでしまっておちおち出かけられません。
> 地元なのに・・・



こんにちは~
福島は私の中でもやっぱり観光地です。
車、混むんですね。
私は大阪に住んでいたのでGWなんかは道がすきすきでしたが、今年はどうでしょう?
香川って観光地なんでしょうか?
香川に移り住んで初めてのGWなんです。
瀬戸大橋なんかが安くなってうどん屋さんに行列ができているとか聞きますが。

廃屋や人通りの少ない場所は気をつけてくださね。
若い女性は犯罪に巻き込まれる率が非常に高いので。
案外、怖いのはガード下とか、地下道とカらしいです。
声が響きにくいところは待ち伏せされやすいそうです。
【2009/04/28 16:49】 URL | ゆっち #- [ 編集]


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Author:となりのゆっち
忍たまのきりちゃん好きなゆっちが細々としているブログです。
昭和生まれの専業主婦(子供なし)なのですが、こんな私でよければひとつよろしく。
「友達になってやるか」って心やさしい方募集中です。



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