かわいいきりちゃん。
忍たまのきりちゃんメインのブログです。
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

初めての隠し事 前
きり丸はご機嫌で遊んでいた。今日の夜は半助が珍しくお出かけで利吉と二人っきりなのだ。別に半助を邪魔にしているわけではないが、時には利吉と二人っきりがうれしい。
なにせ、利吉は自分にとっても甘いのだ。どんなことをしても
「めっ」
って言うのが最大級の怒り方。半助のように
「こらぁ!」
なんて言ったり、ましてやクローゼットに閉じ込めたりは絶対にしない。どんなおねだりをしても
「ええ?お兄ちゃんには内緒だよ」
ってかなえてくれる。
そんな訳できり丸はご機嫌なのだ。
もうすぐ利吉が帰ってくる。夕方の家にひとりぼっちは少しさみしいけど、すぐに利吉が帰ってくると思うと頑張れる。
「りっちゃん、早く帰ってこないかなぁ・・・」
そんな事を思いながら勝手に利吉の部屋に入り込む。利吉の部屋にはたくさんの「いいもの」があるのだ。主に狙いは新しいゲーム。ゲーム好きの利吉は時々買ってきているが、半助の言いつけできり丸の目につかない所に置いてある。だけど、きり丸はちゃんと知っているのだ。利吉の置いてある場所を。
「ふふふ・・・」
今日も新しいソフトを発見した。まだ未使用でビニールがかかっているがお構いなしにびりっと引き裂いた。
「・・・読めないや」
どうやらこのゲームは子供向きではないらしい。説明書の内容どころか、ゲームのタイトルも漢字で読めなかった。
そんな小難しいゲームなんて興味はない。きり丸はポイっとゲームを放り出して、また新たなものを物色し始める。
「へへっへへ・・・」
今度はポテトチップスを発見した。ポテトチップスはなかなか食べれないお菓子だ。半助が塩分の事をうるさく言って買って来てくれないのだ。
これも迷わず開けることにした。が、袋が固くて開けれない。
「ハサミ!」
開けれない時は袋を切ればいい事をちゃんと知っているきり丸。そして、利吉の机の本棚にハサミがあることも知っている。
まずは机の上によじ登ってそれからハサミをゲット。あとは勢いよく飛びおりるだけ。
「ぴょん!」
きり丸の着地とともになんだか嫌な音がした。
ガチャン!
きり丸の短い人生の経験でいえばこれは何かが壊れた音だ。
「・・・・・」
嫌な予感を感じながら振り返ると床に時計が落ちている。さっきまで本棚でハサミの横にあったガラスの置時計が今は床にある。
「あーあ・・・」
手に取ってみると文字盤の上が割れている。そして時計の針は知らんぷりで止まっている。
「あーあ、壊れちゃった・・・」
そう呟いてなんだか、とってもやばい事になった気になる。優しい利吉の事だから時計くらいで怒らないだろうけど。この時計はちょっと例外かもしれない。この時計は利吉が誰かからもらったものでお気に入りなのだ。どこかの国のお土産らしい。
「こまっちゃったな・・・」
ピンチだ。きり丸は利吉より半助の方が怖いが、半助に怒られるより利吉に怒られる方が怖い。実際には怒られたことなんてないのだが。
でも、今日はいつもみたいに
「めっ!」
じゃ、済まされないような気がする。もしかしたら
「きりちゃんなんてもう嫌いだよ」
なんて言われちゃうかもしれない。それほど悲しいことはない。利吉に嫌われる以上に悲しいことなんてめったにない。きり丸はだんだん怖くなってきた。
「これって高いのかな・・・」
自分のお小遣いで同じのを買っておいておけばばれないかもしれない。
「ダメかな・・・」
少し考えてそれはダメだと思った。どこかの国のお土産なんだから近所に売っているわけはない。きり丸が一人で行ける範囲には絶対にない。その上、もっと問題なのは先立つものだ。今月のお小遣いはもう60円しかない。この60円だって使い道が決まっているのだ。
「謝っちゃおうかな・・・」
優しい利吉の事だもの。謝れば許してくれるかもしれない。だけど、もし許してくれなかったら?あの優しい利吉が本気で怒ったらどうなるだろう?
想像もつかない。
「隠しちゃおう!!」
きり丸は時計を持って自分の部屋に入った。そして、あたりを見渡した。隠せそうな場所を探す。
クローゼットのなか?
ダメダメ。りっちゃんが帰ってきたらきっとベランダに干してある洗濯物を片づけるから。そしてその時に開けるから。
机の中?
ダメダメ。寝る前に時間割を手伝ってもらうから。その時に見つかっちゃう。
おもちゃ箱の中?
ダメダメ。もういっぱいで今でもふたは開けっぱなし。そんなところに隠したらすぐに見つかっちゃう。
「どこかイイとこないかなぁ・・・」
ふっとベッドに目がとまる。
「そうだ!!」
ベッドの下なら見つからない。ベッドのしたなんて大掃除の時しか見ないもの。
きり丸はすぐにベッドの下に時計を押しこんだ。思いっきり手をのばして奥へと押し込む。
「よし!!!」
きり丸的にはすごく奥に入ったと思うが子供の腕は短い。ベッドの半分よりもずっと手前に時計はある。
今度は利吉の部屋に戻る。
ハサミを本棚に戻してポテチを持ってリビングのソファに座った。
利吉の部屋でポテチを食べるのは危険と判断したのだ。
こうしてハサミも戻し、自分はリビングにいることできり丸は完ぺきだと思っていた。これで時計を壊してしまった事はおろか、自分が利吉の部屋に入ったことさえ分からないだろうと思っていたのだ。
しかし、そんなのはまだ一年生の事。大人が見れば一目了然なのだ。






あとがきです。
今回もセディールさんにいただきました。
ありがとうござます。
しかも、明日に続いちゃいます。
明日もすみませんが、一読を!!
もらったネタで前編、後編にし、明日も見てもらおうとは
我ながら阿漕なやつだと思います・・・
スポンサーサイト

この記事に対するコメント

この記事に対するコメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


この記事に対するトラックバック
トラックバックURL
http://tonarinoyutti.blog109.fc2.com/tb.php/378-e6d80210
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

となりのゆっち

Author:となりのゆっち
忍たまのきりちゃん好きなゆっちが細々としているブログです。
昭和生まれの専業主婦(子供なし)なのですが、こんな私でよければひとつよろしく。
「友達になってやるか」って心やさしい方募集中です。



最近の記事



最近のコメント



月別アーカイブ



カテゴリー



メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:



ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる



最近のトラックバック



カレンダー

10 | 2017/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -



小さな天気予報


-天気予報コム- -FC2-



FC2カウンター



フリーエリア



フリーエリア



ブログ内検索



RSSフィード



リンク

このブログをリンクに追加する





上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。