かわいいきりちゃん。
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前借り
きり丸は押入れに入っていた。別に悪いことをして、閉じ込められたわけではない。半助を脅かそうと思って自らはいったのだ。で、現在、閉じ込められている。運の悪いことに、押入れの戸に何か引っかかってしまったらしい。なんど、やってみても開かない。一体、何が引っかかったのかは、押入れから出られないきり丸には分からなかった。
『どうせ、すぐに先生が帰ってくるさ』
そう思って待っていたけど、こんな時に限って帰ってこないのだ。退屈で仕方ない。あるのは布団だけだ。布団があるならやることは、ひとつしかない。きり丸は昼寝をすることに決めた。それにしても、今日のきり丸は本当に運が悪いらしい。こんな日に限って、眠れない。
『退屈だな~』
何十回目になるかわからない寝返りを打ったとき、誰かが来た。
「ごめんくださ~い」
あの声は利吉だ。きり丸はしめたと思い、大声を出す。
「利吉さん!利吉さんでしょ!?」
利吉は聞きなれたきり丸の声を追って、押入れの前にかがんだ。
「ねぇ、利吉さん、俺、閉じ込められちゃたんだ。出してぇ」
見ると、きり丸の言葉どおり、押入れにはつっかえ棒がしてある。半助がきり丸を押入れに閉じ込める時に愛用しているつっかえ棒。これを見て利吉は誤解した。きり丸が何かイタズラをして閉じ込められていのだと。
「きりちゃん、何したの?」
「へ?何もしてないよ!出してよ!はやく!」
「何もしてないのに閉じ込められるわけないでしょ?」
「本当だってぇ!利吉さん!!」

きり丸は必死だった。なんという誤解をされたものか。せっかく、外に出れると思ったのに。それもこれも、半助が普段から自分を気軽に叱るせいなのだ!!などと腹が立ってくる。
「俺はいい子なんだってっばぁ」
「・・・・・・」

きり丸が大人たちの言う、いい子でない事は知っている。悪い子ではないが、いい子でもない。イタズラも大好きで、いらない一言も多い。つまり、お仕置きを受ける率は非常に高い子供なのだ。
「私が勝手に出したら、土井先生に叱られるからねぇ」
などと、言葉を濁す。
「先生なんてどうでもいいんだって!!出してよぉ!!」
「私が、どうでもいいって?」

いつの間にか、半助が帰ってきたようだった。きり丸からは見えないが、間違えなく半助の声である。
「先生、助けて!ここから出して!!」
「きり丸、一体、何したんだ?」

きり丸は思わず、押し入れてこけそうになった。
 今度は半助が、きり丸がいたずらをして、利吉に押入れに閉じ込められたと誤解したのだ。まったく、大人というのはなぜ、こんなに子供を疑うのか。きり丸はすっかり、気を悪くした。
「あ~の~ね~!俺は悪い事なんてしてません!!」

ようやく、押し入れからでれたきり丸はふて腐れていた。
「ごめんね、きりちゃん」
利吉はきり丸を膝に乗せて、ご機嫌をとる。きり丸は、ジットっと利吉をにらみ、プイッと膨れる。
「きりちゃん、お土産があるんだよ」
一瞬、気を取られそうになるが、プイッと横を向いたままのポーズを崩さない。利吉が持ってきたお土産を持って帰ったりする訳はないので、安心して膨れていられる。
「きり丸―!!」
土間から半助がたしなめる。せっかく、利吉が気を結ぼうとしているのに、きり丸の態度の悪さを叱っているのだ。
「きり丸、お前だって悪いんだぞ」
半助は土間から帰ってくるなり、とんでもない事をいった。きり丸にとって「聞き捨てならない事」だった。
「なんで?なんで俺が悪いのさ!」
「普段から、イタズラばかりしているから、疑われるんだよ」

これには、言い返しにくい。確かにそうかもしれない。が、ここで引き下がる訳にはいけない。
「俺はイタズラなんてしません!」
キッパリと言い切る。普段のイタズラはどう説明するのか?
「ねぇ、きりちゃん。どうして押し入れなんかに入っていたの?」
利吉が先程から気になっていた事を質問した。
「先生を脅かそうと思って・・・」
半助と利吉は顔を見合わせて、それから笑いだした。二人が笑っている意味が分からないきり丸はムッとして
「なに笑ってんのさ!!」
きり丸がそう叫ぶと、二人はますます笑い出す。まったく、気の悪い大人達だ。どれほど、きり丸をコケにしたら気が済むのか。
「何がイタズラはしませんだよ?きり丸ぅ」
「ふふ、きりちゃん、やっぱりイタズラ坊主じゃない」

半助は押し入れを指差して、まだ苦しそうに笑いながら言う。
「きり丸、もう一度、押し入れに入っといで」
とんでもない事を聞いたきり丸は怒りながら、
「嫌だ!なんでイタズラしてないのに入らないといけないのさ!!」
感じの悪い大人達はまだ笑っている。
「だって、きりちゃん、先生を脅かそうとしたんでしょ?」
「そういうのは、イタズラって言うんだぞ」

ようやく、意味のわかったきり丸は、にわかにあせっていいわけを考える。
「だって、だって、でも、脅かしてないもん!」
「ははっは、犯行未遂だな」
「犯行失敗かも知れませんよ」

二人はきり丸のいいわけを聞いて、さらに笑う。もう、二人の笑いのスイッチは入ってしまっていて、きり丸が何を言ってもおかしいのだ。
二人から散々、笑われてきり丸はすっかりヘソを曲げてしまった。
「二人とも嫌い!」
「怒るなよ、きり丸。それにしても今日は散々だったな」
そういいながらも目がまだ笑っている半助。
「そうだね~。イタズラ未遂でお仕置きだけ実行されてるんだもんね」
利吉もまだ笑っている。
そんな感じの悪い大人の意見を聞いて、きり丸はピンときた。
「ねぇ、先生。今日のは、お仕置きの前借にしてよ。だから今度、悪い事してもお仕置きはなし!」
この発言は、再び二人の大人の笑いに火をつけてしまった。
「やっぱり、イタズラする気、まんまんじゃないか!」
「ま、きりちゃんらしいけどねぇ」







あとがきです。
こんにちは~
きりちゃんは押し入れに入ってえらい目に逢ってしまいました。
私は子供の時、布団の間に入って眠ってしまったことがあります。
そして、親が探し回って大騒ぎに・・・
近所の人も巻き込んで大捜索になったらしいです。
もうすこしで警察に行くところだったそうです。
発見された時はめっちゃ怒られました。
でも、いまでも自分は悪かったのかと納得いきません。
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忍たまのきりちゃん好きなゆっちが細々としているブログです。
昭和生まれの専業主婦(子供なし)なのですが、こんな私でよければひとつよろしく。
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