かわいいきりちゃん。
忍たまのきりちゃんメインのブログです。
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み~ちゃった -後ー
そんな朝の想像も昼にはすっかり忘れて元気に遊んでいるきり丸。
「ね、お兄ちゃん!どっか行こうよ!!」
だけど、利吉も出かけてしまってすっかりと退屈になった。退屈になると半助に相手になってもらいたい。
「今日は夕飯のおかずを買いに行く以外には用事はないよ」
「じゃあ、お買い物に行こう!」

きり丸にせがまれて、予定より随分と早い時間にスーパーに行くことになった半助。スーパーなんて夕方に行けばいいと思っていたのに。
きり丸は楽しそうだ。たとえスーパーでも大好きな兄とのお出かけは楽しい。
その帰り道、同じマンションのトモミちゃんに会う。
「トモミちゃん!!なにしてんの?」
トモミちゃんは見るからに暇そうである。一人で駐車場にいているだけでなにもいてはいなかった。
「何もしてないわよ」
「じゃあさ、一緒に遊ぼ!!」
「いいわよ!」

退屈していた2人はきり丸の家でゲームをすることになった。トモミちゃんが来てくれることになって、きり丸の「遊んでちょうだい攻撃」から解放されることになった半助はやれやれだった。
友達がくるとご機嫌のきり丸はさっそくゲームを引っ張り出す。あたかもきり丸の所有物のようにふるまっているがほとんどが兄利吉のものだ。歳の近い兄弟なら喧嘩になるのかもしれないがこの家ではそんな事はない。きり丸のすることに利吉が文句を言うことなんて皆無だ。だから、きり丸も利吉が部屋にいても断りもなしに使っている。トモミちゃんに至ってはきり丸の持ち物だと誤解している。
「じゃーん!トモミちゃん!これ、やったことある?」
「ないよ。だってこれ、先週、発売したやつだもん」
「へっへーん、俺ね、もうだいぶん進んでんだ」

幼い子特有の自慢の仕方。隣で見ていた半助はちらっときり丸をにらむ。その視線に気がついて
「俺ね、あとでいいよ」
と順番を譲った。あんまり友達にいじわるすると叱られるのだ。
だけど、その後も何度も「こんなの簡単!」だの「まだそこなの?」だのと馬鹿にした口調を披露するきり丸。その度に半助からにらまれる。
このように半助の警告の甲斐もあってゲームは喧嘩することなく終わった。この家ではゲームは一時間と決められているので時間が来たら終わらないといけない。それはお客様のトモミちゃんに対しても有効なルールなのだ。
「あーあ、退屈になっちゃった」
まだまだゲームで遊んでいたかったきり丸は不平を言うが聞いてもらえなかった。聞いてもらえないのにいつまでも言っていてもつまらない。すぐに次の遊びに映るのが楽しむコツなのだ。
「ね、トモミちゃん、シャボン玉しよ!」
きり丸の提案にトモミちゃんは賛成した。シャボン玉は簡単でなかなか面白い遊びだ。特にマンションのベランダで飛ばすと風に乗ってどこまでも飛んで行くような気がする。実際には地上の方が長持ちするのだが。
二人はキッチン洗剤でそれぞれ自己流に液を完成させてベランダに出て行った。
「あ!!」
「・・・・」

先に声を上げたのはきり丸。トモミちゃんは気まずそうに黙っていた。
そんな二人の目の前にはまだ濡れているきり丸のベッドパッドが干してある。
「あのね。えっとさぁ」
きり丸はなんとか言い訳したかった。誰かのせいにしようかと思ったがこの家には子供は自分しかいない。それにこのベッドパッドは誰がどうみてもオネショだ。
「・・・きり丸、オネショしたんだ」
トモミちゃんの言い方はどこかちょっと笑いをこらえていて悔しい。
「違う!オネショじゃないもん!!」
じゃあ、一体なんなのか?そう聞かれると困るがオネショを認めるわけにはいかない。
「ええ?オネショじゃん」
さっきのゲームできり丸に先をこされてやっぱり悔しかったトモミちゃんはニヤニヤしながらきり丸の肩をつついてきた。
「み~ちゃったぁ、み~ちゃったぁ」
意地悪な笑い方。末っ子のきり丸はこんな意地悪に慣れていない。
泣きたくなった。だけど、泣いている場合ではない。なんとかオネショを否定しないと。
「オネショじゃない!ちょっとおしっこしちゃっただけだもん!!」
自分でも何を言っているのかわからない。
「やっぱりオネショでしょ!オーネショ!オーネショ!!」
トモミちゃんは笑っている。
「オネショじゃないもん!!オネショじゃないもん!!」
「言-ってやろ、言ってやろ。ユキちゃんに言ってやろ!」

トモミちゃんは歌うように言いだした。きり丸はいよいよピンチだ。だって、ユキちゃんはトモミちゃんのお姉ちゃんで、きり丸がちょっと好きな人なのだ。トモミちゃんだってそれを知っている。
「ト・・・トモミちゃんだってするだろ!!」
きり丸は実際にトモミちゃんがオネショをしたのを見たことがあるわけではない。苦し紛れの言い返しなのだ。だけど、そんな言い返しはあっさり言い返される。
「あら?私は三年生よ。オネショなんてするわけないじゃない!ユキちゃん、笑うだろうなぁ」
2人の言い合いをいままで黙って聞いていた半助が口を挟んできたのはこのときだった。
「三年生なら小さい子の失敗を笑ったりしないの」
「・・・・はぁい」

学校の先生でもある半助にそう言われてトモミちゃんは黙った。トモミちゃんが黙ると今度はきり丸が
「おーこられた!おーられた!!」
と嬉しそうに手をたたく。そのきり丸のおしりを軽く叩いて
「こら!元はと言えばきり丸がゲームで意地悪したのが悪いんだぞ」
と双方をいさめる。
それから二人は仲好く遊んだがトモミちゃんが帰る時、きり丸は念を押すのを忘れなかった。
「ユキちゃんに言わないでね」
「何のこと?」

すっとボケてみせる。
「・・・オネショの事」
本当はオネショなんて言いたくないけど言わないとトモミちゃんは許してくれそうになかった。恥ずかしいのでうつむいて足をモジモジさせながら言う。
「ユキちゃんだけ?他の人はいいんだ」
トモミちゃんはまた少し笑った。本当は誰にも言ったりする気はないがちょっとからかってやりたくなったのだ。
「ダメ!誰にも言わないで!!」
だけど、おチビにきり丸にはトモミちゃんの本当は見抜けない。必死になって頼み込む。
「冗談だよ!誰にも言わない。約束する!」
トモミちゃんは約束してくれたがきり丸は心配だった。どんよりとした暗い顔でため息なんてついている。
「大丈夫かな?」
半助に聞いてみる。
「大丈夫だよ。約束してくれたんだろ?」
「でも、女はおしゃべりだもん」

確かにそうだと半助も思うが、この際は心配ないだろう。三年生にもなれば言っていいことと悪いことの区別はつく。それに、トモミちゃんは意地の悪い子ではない。
「そんなに心配ならそのジュースを飲むのやめたら?」
オネショを気にしているくせに今もジュースを飲んでいる。もう夕方だというのに。
「明日は日曜だからいいの!!」
怒ったように言ってコップをギュッとつかみこむ。半助に取り上げられないように用心したのだ。
「なにがいいの?」
日曜日だからいいとはどういうことだ?オネショと曜日ってどんな関係があるのだろう?半助には分からなかった。だけど、きり丸はさも当然と言った風に
「オネショしてもいいの!」
言いきった。つまりは、明日は日曜日できっと誰も家には遊びに来ないからオネショしても平気と言いたいのだろう。そんな小さな弟をからかう声でいじめてみる
「ホントにいいの?月曜にお兄ちゃんが言っちゃうよ。学校で。きりちゃんはオネショするんだよぉって」
「ふんだ!!」

半助がそんな事をするはずがないのでこれは真剣にとらなかった。そして、まだ溜息をついた。
「ふぅぅ・・・」
「そんなに思いつめていたらまたオネショするぞ」
「思い詰めなくてもしちゃうもん」

きり丸はなんだかやけっぱちな気持ちになってジュースのおかわりを入れた。そしてそれを一気に飲み干した。
「ふぅ!おかわり!!」
それからさらにもう一杯。
「あーあ・・・」
普段なら怒る半助だが今日はきり丸の気持がわかる気がして怒れなかった。
「お前、将来、やけ酒するタイプだね・・・」





あとがきです。
セディールさん、ありがとうございました。

そんなわけできりちゃんは「やけ酒」タイプのようです。
そして、トモミちゃんがちょっと意地悪になってしまいました。
そのうえ、ユキちゃんと姉妹・・・
なんだかめちゃくちゃですみません
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この記事に対するコメント

いつもありがとうございます。

きりちゃん、やけ酒タイプですか。
大きくなるまでやけ酒は止めたほうがいいのかもしれませんね^^

トモミちゃんが同じマンションでユキちゃんと姉妹とは意外でした。
おもしろいですね。平成きりちゃんの世界が広がっていくのって。

【2009/03/20 17:35】 URL | セディール #- [ 編集]

Re: タイトルなし
> いつもありがとうございます。
>
> きりちゃん、やけ酒タイプですか。
> 大きくなるまでやけ酒は止めたほうがいいのかもしれませんね^^
>
> トモミちゃんが同じマンションでユキちゃんと姉妹とは意外でした。
> おもしろいですね。平成きりちゃんの世界が広がっていくのって。


こんにちは~
いつも、ありがとうございます。
きりちゃん、やけ酒タイプになってしまってすみません。
今は小さいから「やけジュース」ですね
セディールさんの言うとおり、もう少し大きくなってからのほうが安心ですよね。

ユキちゃんとトモミちゃんは姉妹になってしまいました。
じゃ、おしげちゃんはどこへ?
考え付かないです・・・
【2009/03/21 15:38】 URL | ゆっち #- [ 編集]


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忍たまのきりちゃん好きなゆっちが細々としているブログです。
昭和生まれの専業主婦(子供なし)なのですが、こんな私でよければひとつよろしく。
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