かわいいきりちゃん。
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み~ちゃった -前ー
「利吉、きり丸を起こして来て」
リビングのソファでテレビを見ているのんきな利吉は立ち上がる。のんきにしているところに用事を言いつけられるのは少々面倒くさいが、逆らうのはもっと面倒くさい。
争いごとは避けるに限る。それが平和のためなのだ。
ドアにかわいらしい飾りがついている部屋をノックした。
「きりちゃーん、朝ですよ」
そう言ってドアを開けると布団の中のきり丸がびくっとした。どうも起きているようなのだけど返事がない。仕方がないのでもう一度呼びかけた。
「きりちゃん、起きて。朝だよ」
すると
「俺、もうちょっと寝てる」
との返事。今日は土曜日でお休みだから寝ていたければ寝てればいいのだけど。この小さな弟が朝起きたくない理由は眠いわけではないことを利吉は知っている。
「ふーん、そう」
知っているからこそ、あっさりと引き下がってリビングに戻って行った。一人、リビングに戻ってきた利吉を見て半助もすぐにきり丸に何が起こったか理解した。
「だから寝る前のカルピスはダメだって言ったのに・・・」
昨夜、カルピスがあるのを見つかってしまい、一時間も粘られて結局与えてしまった。
「オネショしても知らないよ」
冷たくそう言ったが
「平気!もう一年生だもん!しない!」
なんて椅子の上に立ち上がってまで宣言していた。だけど、その宣言を信じているのはきり丸だけで半助も利吉も全く信用していなかった。
一年生だろうがなんだろうが寝る前に飲めばオネショをしちゃうのだ。いったん、寝てしまうと起きられない。それがきり丸なのだ。

さて、利吉が行ってしまって難を逃れたと思ったきり丸はやっぱり困っていた。
「冷たい・・・」
今朝のオネショは盛大でどっちに寝がえりを打っても濡れていた。どう考えても昨夜のカルピス以上に漏らしてしまったように思う。
「オネショしちゃった・・・」
布団の中でそう呟いた。だけど、だれも返事をしてくれない。それはリビングに行って言わないとこの冷たさからは解放されないことをよく分かっている。だけど、言ったら笑われると思うと気が重い。
「もう、一年生なのに」
半助の口真似をして自分を叱ってみる。寝る前に何かを飲んでオネショしちゃった時はいつもこう言う。寝る前に何も飲まないでトイレにも行って。それでもしちゃった時は
「寝ているときは仕方ないよ」
と優しく慰めてくれるのだけど。今日はそうじゃない。
出来れば寝る前のカルピスはなかったことにしてほしいが世の中も半助もそう甘くないことを知っている。
「でも、きりちゃんは赤ちゃんだから」
今度は利吉の口真似で慰めてみる。利吉はどんな時でもそう言う。いつでも少し笑っている。本当は赤ちゃんじゃないけどオネショしちゃった時は赤ちゃんになりたい。オネショしちゃった時に一年生と言われるとちょっと困るのだ。
「ふぅ・・・」
こんな事をしていても仕方がない。ベッドの地図は乾く様子もないし、お尻に張り付いたパンツが気持ち悪い。いつまでも一人で自分の部屋にいても何も解決しないのだ。
きり丸はベッドから抜け出して、そっとリビングをのぞいた。二人の兄がテレビを見ながらコーヒーを飲んでいる。
「あのね!あの、ベッドがね、濡れてるみたいよ!!」
思い切って大声で言う。小さな声で言うほうが恥ずかしいのだ。
二人は笑いをこらえて振り返った。笑いをこらえないとへそを曲げてしまうかもしれない。そうなれば厄介だ。
「えらく他人事だねぇ」
利吉は感心したようにつぶやき、半助はちょっと意地悪な声で
「どうして濡れたんだ?」
と聞いてくる。
「オネショしたから!!」
照れくさそうに笑いながら報告する姿はかわいらしい。
「もう、きり丸は一年生でしょ?」
「いいだよね、きりちゃんは赤ちゃんなんだよねぇ」

きり丸の予想通りの事を言う2人。
「へへへ」
やっぱり照れくさそうに笑いながらパンツを脱ぐきり丸。それから、半助が自分の部屋で後始末をしているのをのぞいていた。
「こら、いつまでそんなカッコしてるの?パンツは?」
「お兄ちゃん、はかせて」

甘えん坊なきり丸。
「自分で!お兄ちゃんは洗濯があるの!それにしても、派手にやったなぁ」
半助も感心するほどのオネショだった。ベッドの大半が濡れている。
「派手じゃないよ。大きいだけだもん」
「この場合は大きい事を派手って表現」

半助は先生らしい口調で言った。
「じゃーって出ちゃった」
本当は恥ずかしいのだけど、恥ずかしさを隠すために言った。
「いっぱい出ちゃったんだ?」
「へへへ~出ちゃった」
「ま、昨夜はカルピス、たくさん飲んだからな」

半助が振り返るときり丸はもういなかった。これ以上、ここにいると夜のカルピスは禁止とか言い出しかねないと思ったのだ。カルピスはこのような朝の悲劇を引き起こすのだがやっぱりおいしくってやめられない。
リビングで利吉に報告する。
「オネショ、すっげー大きいよ!見る?」
なんだか自慢げな様子。
「そんなに大きいの?」
利吉は着替えを手伝ってやりながら聞く。自慢げなきり丸は両手を拡げて
「うん。おしっこ、いっぱい出たの!!」
そう報告した。利吉はからかったり怒ったりしないので安心なのだ。それから、「カルピス禁止」なんて連れないことも言わない。
「何、自慢してんの?ベッドパッドまでアウトだよ」
半助はきり丸を軽く小突いてから大きく濡れてしまったベッドパッドをベランダにほした。
そのベッドパッドを見つめるきり丸に利吉はやっぱり優しかった。
「ま、しょうがないよね。たまにはね」
「うん。たまにはね」

たまじゃないでしょ?半助はそう突っ込みたかったがさすがにかわいそうでやめた。
そんな半助がベランダから戻るときり丸は確認する。半助が自分のベッドパッドを外から見える位置に干していないかを。
「あっ!お兄ちゃん!そこはダメって言ったじゃん!」
何度も言っているのにいつも外から見える位置に干す半助。困るのだ。そんなマンションの庭から見える位置に干されては。マンション中の人に
「あっオネショ」
と思われてしまう。そんなのは絶対にだめだ。
「ええ、誰も見ないよ、人んちの布団なんて」
半助は面倒くさそうに言って相手にしてくれない。
「ダメなの!俺、恥ずかしいの!」
「大丈夫、大丈夫。きり丸は赤ちゃんだから」
「俺は一年生なの!干し直してよ!」

きり丸があまりにキーキー言うものだから半助はブツブツ言いながら干しなおした。
「恥ずかしいならオネショしなきゃいいのに・・・」
半助のぼやきなんて相手にせずきり丸はしっかりと確認する。
「ちゃんと見えないように干してよ!」
「はいはい」

うるさいきり丸の希望通り濡れた部分はこっちを向けて干してやった。きり丸にはきり丸なりのプライドがあるのだろう。
それを守るお手伝いなのだ。





あとがきです。
平成のきりちゃんです。
今回もセディールさんにいただいたネタです。
いつもありがとうございます。
毎回、きっちりメモを取っているので絶対に使わせていただきます!
のがしまへんでぇ~離しまへんでぇ~

そんなわけで明日もよろしくお願いします
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忍たまのきりちゃん好きなゆっちが細々としているブログです。
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