FC2ブログ
かわいいきりちゃん。
忍たまのきりちゃんメインのブログです。
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

夢占いー後ー
バイト先できり丸はお妙の顔を見るなり、今日の報告をした。
「お姉ちゃん、熊の夢だった!!」
半紙を見せながら伝えると、お妙は神妙な顔でフムフムと頷いた。その顔はいっぱしの占い師のようだった。
「なるほどねぇ。きりちゃん、熊はどんな感じだった?怖かった?」
「ううん。絵本に出てくる奴みたいな熊」
お妙も真剣ならきり丸も真剣である。お妙の顔を見上げながら言う。本気の本気で占いを信じているのだ。
「・・・・きりちゃん、今日はうっかりミスに注意よ!」
お妙は目を閉じてため息と共に首を振った。
「え~!!なんで??」
かわいい熊だったのだからいい夢と信じていたきり丸はがっかりだ。そのがっかりは顔全体に現れて、眉根がよってしまった。そして、明らかにがっかりした様子は本当にかわいそうだった。
「あのね、怖い熊ならチャンスだったの」
お妙はなんだか自分がきり丸をいじめているような気持ちになってしまったのだ。こんな小さい子に、こんなにがっかりされるとたいがいの大人がそうなってしまうものだ。そして、お妙も大人ではないが、もう子供でもない年頃なのだった。
「チャンスって?」
下唇を突き出して聞くのだ。そんな拗ねた表情の頬をひとなでしてから、お妙は人差し指を立てて、振って見せた。
「怖い熊の夢を見るとね、何かいいものをもらえるんだって」
これを聞いたきり丸はますますがっかりした。「いいものをもらえる」と「うっかりミス」では雲泥の差だ。もちろん、きり丸は雲泥の差なんて言葉は知らないのだけど。
「おしかったね・・・きりちゃん」
きり丸があまりにがっかりするものだからお妙はうろたえた。そして、元気を出してもらおうと
「ね、きりちゃんはどんな夢がよかったの?」
聞いた。確か昨日は「お金のたまる夢は?」って聞いていたから簡単に予想は出来るのだけど。いや、聞いていなくても普段のきり丸を知っているものなら誰だって予想が出来る。
「・・・・お金のたまる夢」
すっかりふて腐れてそういうきり丸の頬をもう一度なでてから、お妙は少しかがんだ。そして、きり丸の耳元にささやいたのだ。
「それだったら、トイレに行く夢を見ればいいのよ」
昨日はどんなに頼んでも教えてくれなかったのに、今日はやけにあっさりと教えてくれた。それほど、きり丸はしょんぼりしていたのだった。
これを聞いたきり丸は急に明るい顔になった。
「本当!?お妙姉ちゃん!!本当なの!?」
お妙の袖に取り付いて聞いてくる。お妙はきり丸の髪をなでてから、にっこり笑って
「本当よ」
と、言ってくれた。
それからは、すっかりと元気を取り戻してニコニコと働いた。いつか半助に聞いたことがある。
「見たい夢があるなら、その絵を描いて枕の下に入れると見れるって言うぞ」
と、言っていた。あれはきり丸が
「学校では先生と寝れないから淋しい」
と、駄々をこねたときだった。せめて、夢であえるようにと半助が教えてくれたのだ。そして、それは効果てきめんで、その夜は半助の夢を見た。夢の中で優しくだっこしてくれたのだ。だから、自信があるのだ。
すっかり元気なったきり丸にお妙も安心した。
『よかった・・・』
実のところ、お妙は嘘でもいいから「かわいい熊の夢はいい夢だ」と言えばよかったかとも思っていたのだ。それでは、占いにはならないのだがこんな小さな子をがっかりさせるよりはずっといいような気がしていたのだ。

今日もバイトが終わると大急ぎでかけて帰った。こんな日は寄り道なんてしている場合ではない。家に帰りつくときり丸は早速、半助にいった。
「先生、俺がおしっこしてる絵、描いて!!」
「はぁ?なんだって?」
突然、言われても半助には何の事か分からない。きり丸は時々、このように半助に絵を描いて欲しいとねだるのだが今日のリクエストはいつもと違う。いつもは「虎」とか「龍」とかきり丸が見たことのない動物の絵だったり、珍しい鳥の絵だったりするのに。
「ねぇ、早くぅ」
困惑する半助になんてかまっていられないと言わんばかりにきり丸は筆と紙を差し出す。紙を差し出されても半助は困るばかりだ。
「待って、待って。なんでそんな絵を描くの?」
自分が用を足している絵なんて一体なんのために必要なのか?自分が用を足している姿でも確認したいのだろうか?しかし、きり丸は別段、変わった方法でしているわけではない。普通の男の子と同じスタイルで用を足していることを半助はしっている。
「あのねぇ」
ここでようやく、夢占いに必要な旨を伝えた。トイレに行く夢を見るとお金がたまるのだ、と、いう素敵な情報を。
「すごいでしょ?お妙姉ちゃんが特別に教えてくれたんだ!!」
大張りきりのきり丸に対して半助は苦笑い。そんな事でお金がたまるならきり丸はとっくに大金持ちだ。よく、おねしょしちゃった朝に
「トイレでおしっこしたのにぃ」
と、悔しがっている。つまりは、その夢はもう何度も見ている事になる。
「きり丸、張り切っているところ悪いんだけどそんな夢見ても洗濯物が増えるだけだと思うよ」
「なんで?」
「夢でおしっこしたらおねしょしちゃうでしょ?」
「絶対におねしょしちゃうかな?」
これはなんとも言えない。実のところ、半助だってトイレに行く夢は見るのだ。しかし、おねしょはしない。大人だって寝ている間にトイレに行きたくなればそんな夢を見る。そして目が覚めるのだ。
「うーん、どうかな?目が覚めればしないんだけどね」
あいまいな返事に眉を寄せた。
「はっきりしてよ!!」
「なんとも言えないなぁ。でもね、はっきりしているのはね、そんな夢見ても私はお金がたまったことなんてないよってこと」
「・・・・それは先生が夢占いを信じてないからだよ。信じるものは救われるだよ」
なんとも都合のいい言い分だ。
「じゃあ、やってみるかい?」
きり丸は悩んだ。おねしょをとるかお金をとるか。究極である。最悪の場合はおねしょだけしてお金はたまらないってこともある。でも、対極におねしょはせずにうまい具合にお金だけたまるという場合も考えられるのだ。
「ねぇ、どっちだと思う?」
「さぁねぇ。ま、寝る時間まで悩んでください」
半助はそう言って夕飯の支度のために土間に下りて行ってしまった。残されたきり丸は一人、真剣に悩んでいたのだった。






あとがきです。
さぁ、きりちゃんはどっちを選ぶのでしょうか?
ちなみに夢占いの内容はちゃんと調べました。
私の持っている本ではそのような結果です。でも、別の本では違うかもしれないですね。
占いって本によってちがいますものね。
だから私は、ズームイン!のあかさたな占いでイマイチの日はスッキリ!でもうひと勝負挑みます!!
スポンサーサイト

この記事に対するコメント

この記事に対するコメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


この記事に対するトラックバック
トラックバックURL
http://tonarinoyutti.blog109.fc2.com/tb.php/335-023a07b0
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

となりのゆっち

Author:となりのゆっち
忍たまのきりちゃん好きなゆっちが細々としているブログです。
昭和生まれの専業主婦(子供なし)なのですが、こんな私でよければひとつよろしく。
「友達になってやるか」って心やさしい方募集中です。



最近の記事



最近のコメント



月別アーカイブ



カテゴリー



メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:



ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる



最近のトラックバック



カレンダー

08 | 2018/09 | 10
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -



小さな天気予報


-天気予報コム- -FC2-



FC2カウンター



フリーエリア



フリーエリア



ブログ内検索



RSSフィード



リンク

このブログをリンクに追加する





上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。